すすきのNo.1の古き良きバー『バー プルーフ(BAR PROOF)すすきの/札幌』

すすきのNo.1の古き良きバー『バー プルーフ(BAR PROOF)すすきの/札幌』

旅先で出会った奇跡のバー。2020年で30周年を迎える古き良き、まさにバーらしいバー。間違いなく、すすきのNo.1バーはここだ。

目次

BAR PROOF

2018年11月中旬、札幌に冬が到来し、シーズン初の積雪となった。
運悪く、そのタイミングで札幌に訪れていた。
いや、運が良かったのかもしれない。足元は悪いが本場の雪景色。
寒さをこらえながらのグルメツアーは思い出深い。
そんな旅の中日に出会えたのがバー プルーフ。
ここは、かの有名なバー やまざき出身のバーテンダーが1990年にオープンしたバーだ。

BAR PROOF

渋い看板に目を奪われつつ入店すると、広がる世界はまさにオーセンティックバー。
東京のバーのようなこだわりの空間という感じではなく、
ごくごくシンプルにオーセンティックバーとして成立している空間。
振り返ると、こういった本来のバーらしいバーはほとんど経験がない。
いつもと違う緊張感を抱いていると、語りかけてくるバーテンダー。

「何になさいますか」

ベテランの風貌だが、物腰の柔らかいバーテンダーの優しい声だ。
そこで私と友人は、横浜で覚えた特級ウイスキーの味わいを思い浮かべ、
バックバーに並んでいたウイスキーを見つめながら、得意げに言い放った。

「ローガンとフェイマスグラウスをハイボールで」

すると、かしこまりましたと応じるバーテンダーは、
レトロな水割りグラスを並べ、手際よくハイボールを作り始める。
すぐに出来上がった2種類のハイボール。
そして、使用したボトルもカウンターに並べてくれた。

ローガン、フェイマスグラウスのハイボール – BAR PROOF

乾杯の代わりに自然と出てくる「お疲れ」と言葉を交わし、グラスを持ち上げる。
自然とバーではグラスを合わせない。

一口含むと、身体に滲みこんでくるオールドボトルならではの旨味。
旨かったころのウイスキーを、旅先のこういうバーで味わうというのは格別だ。

喜びと幸せに浸りながらバックバーを眺めていると、
見つけたのはゴードンのオレンジジン。1988年に終売している幻のボトルだ。

GORDON’S ORANGE GIN – BAR PROOF

学生の頃、漫画『バーテンダー』で見て以来、
気になっていたボトルとの出会いに興奮した私は、

「それは、オレンジジンですか
 怒られてしまうかもしれませんが、
 それでカクテルを・・・ムーランルージュを作ってもらえませんか」

すると

「とんでもございません、私もやってみたいです」

少し考えたバーテンダーは

「いまのレシピはこうなってますが、
 昔はこんな風だったかもしれませんね」

と、かつての味わいに近づけるべく工夫してくださった。

カクテル ムーランルージュ (Moulin Rouge) – BAR PROOF

“ムーランルージュ”=”赤い風車”というカクテル。
私の憧れだったカクテルは、赤というよりは鮮やかなオレンジ色。
その色合いは、夕焼けのようにどこか切なさを漂わせている。

かつてはどのような色合いで、
どのような味わいで飲まれていたのか、今となってい走る由もない。
しかし、私にとって最初で最後となったこのカクテルの味は、
本当に感動的で、一生忘れられないものとなった。


BAR PROOF (HP) (食べログ)
営業時間
 [月~土]18:00~翌1:30
 [祝]19:00~23:00
定休日
 日曜日