江ノ島に来たなら必ず立ち寄りたいおしゃれバー『バー ド(Bar d)』片瀬江ノ島/藤沢

江ノ島に来たなら必ず立ち寄りたいおしゃれバー『バー ド(Bar d)』片瀬江ノ島/藤沢

絶妙な居心地の良さのバー

ここは、片瀬江ノ島駅前。平日は、家路を急ぐ地元民が足早に過ぎ去り、休日は、遠方から訪れた観光客が、思い出を連れて駅へと向かう。そんな場所に、なんともいい雰囲気のバーがある。場所柄、洒落たカフェのような外観だが、入口の前に立てば、やはりそれはバーらしく控えめな看板を掲げている。

ここがバーだとわかっていながらも、一抹の不安を抱えながら足を踏み入れる。初めてのバーに入るこの瞬間はいつだって緊張する。しかし、入った瞬間に包まれる世界観に心が踊り始める。このバーはアタリだと。
アンティークの椅子やテーブルで構成された店内。バックバーには、オールドボトルとアンティークのグラスの数々が並ぶ。畏まりすぎてなく、カジュアルすぎもしない絶妙な居心地の良さを醸し出すのは、 オーナーの類稀なるセンスが成せる業だろう。

人たらしのバーテンダー

こちらのバーのオーナーは銀座に2軒、横浜に1軒のバーを経営するやり手。一時期は、こちらの店を若手のバーテンダーに任せていたが、任せていたバーテンダーが独立することを機に、土日のみこちらのバーをオープンし、オーナー自身がカウンターに立つことを決意された。酒に限らず様々なことに対する造詣が深く、なによりもコミュニケーション能力が非常に高い。その絶妙なサービスは、非常に居心地がよく、いつの間にか虜になってしまう。同業者のファンが多いのも其れゆえだろう。
また、酒に対する愛情が非常に深く、独学で磨いたという技術は間違いなく超一流だ。流行りの分かりやすいテクニックではなく、磨きをかけ研ぎ澄まされた技術から生み出されるカクテルはまさに絶品で、「美味すぎる!」と叫びたくなる。

お酒とお菓子のマリアージュ

こちらで提供しているお酒は、そこらのバーでは見かけないものばかり。オールドボトルが多く、現行のものでも、ひと手間加えて使用する。
この日、マンハッタンに使用したウイスキーには、”特級”の表示。「カナディアンではなく、バーボンでつくってしまいましたが、よろしかったですか。」と気遣ってくださったが、文句などあるはずもない。昔のウイスキーはなぜこんなにも味わいが力強いのだろう。思わず、「濃いですね!美味しいです」と笑みがこぼれる。

マンハッタン

「カクテルと合わせて食べてください」といって出されたお菓子は、オーナーがいろいろと食べ歩いて見つけてきたもの。最高のお酒と素晴らしいお菓子を味わう時間はなんと贅沢だろう。ちなみにお菓子に限らず、チーズやフルーツなど、酒に合うものを一緒に提供するこのスタイルは、系列のお店では共通のようだ。ただし、出てくるかどうかは運次第だということは理解の上で訪れてほしい。


パウンドケーキなどの焼き菓子

鎌倉や江ノ島の観光ついでに

「あんな場所にバーなんて」と常連の方々に心配されながら開かれたこちらのバー。銀座の常連だって訪れにくい立地だろう。しかし、オーナーは、「江ノ電やロマンスカーに乗って、その道中も楽しみながら訪れてもらえたら」と笑っていた。鎌倉や江ノ島へ小旅行をした1日の思い出を振り返りながら、こちらのカウンターで一休みするのもいいかもしれない。

さいごに

その親しみやすいお人柄のせいだろう、珍しく私たちまで饒舌になっている。
婚約している話をしたためだろう、お任せして提供された最後の一杯は、チャペル・ヒル。まるで漫画のバーテンダーのように、いまの境遇にちなんだカクテルを出していただけるとはなんとも心憎い演出だ。
どっしりとアルコール感を感じる一方で、コアントロー、レモンによって、さっぱりと仕上がっている。鳥肌が立つほどに美味しかった。

チャペルヒル

私がこちらに初めて訪れたのは約2年前のこと。一時はオーナーが店を離れていた時期があったが、現在は改めてお店を作るためにオーナーご自身がカウンターに立たれている。
商売は二の次に「最高のロケーションで、ゆっくり良いお酒を飲んでほしい」と考えるオーナーは、本当の意味で客のことを思うバーテンダーなのだろう。
プロのバーテンダーですらファンになってしまうというトップバーテンダーの一杯とサービスは絶対に体験すべきだ。


Bar d
営業時間
 土・日・祝 15:00 ~ 24:00
定休日
 月~金